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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/22号
2009/12/11 更新
ウエストウッドが欧州賞金王に。
スランプ脱出で栄冠を勝ち取るまで


スランプを抜け出した今季は全米プロ、全英オープンで3位に入る活躍をみせたウエストウッド

 最終戦のドバイ・ワールド・チャンピオンシップで圧勝を飾ったリー・ウエストウッドが00年以来9年ぶりに賞金王に返り咲いた。スランプに喘ぎ一時は世界ランク246位まで落ち込んだ彼の復活劇には、何があったのか。

 ウエストウッドが90年代に太平洋マスターズで3連覇、その後、日本での勝利がフロックではなかった証拠に00年には欧州ツアーで5勝を挙げ、コリン・モンゴメリーの賞金王8連覇を阻止。世代交替の急先鋒として持てはやれた。

 だが栄光は長くは続かなかった。スウィング改造の失敗、若くしてつかんだ成功への戸惑い。周囲からの過度な期待による重圧に耐えきれず次第に調子を落とし、翌01年には同ランク52位に急降下。02年は75位と結果が残せなくなった。

「01年のグレートノース・オープンで初日に81を叩き予選落ちしたときには、本気でゴルフをやめようと思った」とウエストウッド。予選通過ぎりぎりの戦いが続き、ファルドの後継者というキャッチフレーズも虚しく響くばかりだった。

 ただ昨年ころから復調の兆しを見せ始た、その影にキャディのビリー・フォスターの存在がある。セベ・バレステロスのキャディだったフォスターはウエストウッドにセベの口癖「2位じゃ意味がない」というセリフを囁き洗脳。試合中リーダーボードを見ないようアドバイスし「結果に一喜一憂するのではなく、プレーに集中せよ」と諭した。

 そしてキャディの援護で再び頂点へ。「かつてないほどショットが冴えている」と胸を張る。自信を取り戻した36歳は来季も手強い存在になりそうだ。

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