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アルバトロスは「ラッキーでした」という宮里優作
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カシオワールドの最終日最終ホールで宮里優作が残り260ヤードから5Wで、自身2度目、今季2人目のアルバトロスを達成した。道具などの進歩による飛距離アップ効果で、アルバトロスは以前より出やすくなったのだろうか。
男子の場合、ツアー制度がスタートした1985年以降、アルバトロスは延べ29回、26選手が記録。うち85年~99年の15年間で16回、以降の10年間で13回なので、頻度はわずかながら増している。
女子ツアーでは、68年以降、今季フジサンケイレディスでの有村智恵まで9人目9回記録。うち5回が2000年以降のこの10年間なので、女子の回数は明らかに増加している。女子の場合は、用具の進化とともに、選手個々のパワーアップも大幅に進んだからだろう。
一方、イーグルは、12ラウンド以内に1度達成した選手数で比べると、90年代まではほぼ20人以内だったのが、最近10年間は30人台に届いた年が4回もある。つまり、用具等の進化でイーグル率が増加した割に、アルバトロスは増えていない。
「トーナメントのパー5では、ピンはバンカーのすぐ先というような寄せにくい位置にあるのが普通で、第2打で直接狙えるところにはまずありません。だから、飛距離も必要なアルバトロスはホールインワン以上にラッキーでしか生まれません」(金谷多一郎プロ)
宮里優作も今回の快挙について「ラッキーでした」と振り返る。ただ、2オン狙いで力みやすい状況でも、普段と同じルーティン、テンポで打てたことで「出るべくした出た結果かも」とも語る。過去も今も、狙って出せるものでないのが、アルバトロスのようだ。
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