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今年行われた誕生日記念コンペ。50・57で回り自ら百寿を優勝で祝った。目下エージシュートが目標だ
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元気なお年寄りが増えた昨今。最近は100歳と聞いても、そんなにビックリしなくなったが、千葉県在住の椿井(つばい)節治さんのように100歳を超えても、ゴルフを楽しんでいる人は少ないのではないか。
1909年(明治44年)4月16日生まれの椿井さん。単にプレーするだけでなく、今年4月に開場からメンバーのザ・鹿野山CCで行われた自身の「100歳誕生日記念コンペ」では何と107をマークしたという。
普段、どんなふうに過ごしているのか、椿井さんに100歳までゴルフができる秘訣を聞いてみた。
「年々、飛距離は落ちているけど、まだまだ150ヤードぐらいは飛んでるかな。ドライバーは重くて長いものが好き。そのほうが飛んでくれそうな気がするからね。特に長尺が気に入って、昔は48インチを使ったこともありますよ」
現在のエースドライバーは、46インチのゼクシオ。
「でも、重すぎるんじゃないかとみんなに言われましてね。今、レディスのクラブを試しています」
健康の秘訣はという問いには、「日本酒」と即答。
「お酒は毎日いつでも飲む。お酒で体を壊す人もいるようだけど、私にとってはいいみたい。なんてったって酒は百薬の長だからね。これに勝る薬はないんですよ」
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ゴルフのほかにも、日本酒を豪快に呑み、麻雀も疲れ知らずと、その辺の中年サラリーマンより元気!?
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酒量は「普段はコップに2~3杯程度」と言っていたが、実際はそれでは収まらない。ゴルフ仲間によると、
「朝、家を出る前、行きの車、スタート前、午前の茶店、昼食時、午後の茶店、ラウンド後、帰りの車、夕食時にそれぞれワンカップ(1合)を飲んでいた」との証言もあるくらいだ。
家にいる時も、日本酒は毎日朝から飲む。食事は、朝にいなり寿司を1個、昼はお寿司大のおにぎりを1個のみ。
「もともと日本酒も米からできているわけだからね。お酒は食事代わりにもなるんですよ」
家で飲むときは、「面倒だから」という理由で、常温でグイグイ。銘柄は特にこだわらず、
「高い酒でも安い酒でも、辛口でも甘口でも何でも飲みますよ」と言い、自宅には久保田や菊正宗といった空き瓶があった。
医者嫌いで、薬は毒だというのも椿井さんの持論。マッサージも受けたことはなく、
「多少、頭はぼけてきたけど、体はいたって丈夫」だというのだ。
お酒とゴルフのほか、麻雀、囲碁、将棋もめっぽう強いと評判。特に麻雀は、“狂”がつくほどで、麻雀に誘われただけで目が輝くという。08年に行った世界一周船の旅でも、移動中の船の中では麻雀三昧。120日間に半荘708回をこなしたという。
それに味をしめたのか、09年年末から、再び世界一周旅行に旅立つという椿井さん。101歳の誕生日は、船上で迎えることになりそうだ。
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