今月7日のJGTO表彰式で、優勝などのポイント制で決める最優秀選手賞(MVP)に石川遼が選ばれた。しかし、ポイントのトップは池田勇太。小泉直JGTO会長の独断での決定に、池田は「遼のほうが上で当然」と大人の対応を見せたが、周囲から批判の声が上がった。今回の問題の真相には、海外メジャーを重視する姿勢があった。
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MVP問題は、石川遼と池田勇太の若き賞金王争いに水を差した
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ポイント制度はJGTOが発足した99年につくられ、04年には賞金王の片山晋呉でなく、谷口徹がMVPになったこともある。ただこのポイント制度は、海外メジャーの成績が加味される賞金ランキングとは違い、国内の結果のみが反映。マスターズなどでの活躍が評価されていないことが小泉会長の決断の引き金となった。
10日に行われた日程発表で小泉会長は来季から海外メジャーも加味した新しいポイント制度に変更することを明言。ルール重視を約束した。
またその席で「池田君はチャレンジから上がってきて、4勝もあげて、賞金ランク2位になった。素晴らしい実績に対する配慮がなかった」と謝罪し、特別貢献賞を贈ることを発表。
ただ池田のポイントが石川を上回っていることはカシオオープンの時に確認しており、その時に池田にMVP、石川に特別貢献賞という対応も考えられたはず。
その指摘に小泉会長は「確かにそうですね」と詫びるしかなかった。今後は誰から見てもわかりやすい制度へ改革されることを期待したい。
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