今や乗用カート利用のセルフプレーは当たり前の時代で、キャディ付きとセルフの二極化はすっかり定着した感があるが、実状を調べてみると、セルフに移行する動きが想像以上に激しくなっているようだ。
大手グループのセルフ率はどこも右肩上がりで、カジュアルなゴルフを進める外資のアコーディアの場合、今年は9割近くにまで上昇している。
セルフ率の増加傾向は全国的な動きで、今年9月に完全キャディ制からセルフとの選択制に踏み切った三島GCでは、
「ゴルフを始めたばかりのお客様はセルフを希望される方が多くなりました。コンペが少ない時期にはセルフ率が4割程度になりそう」と現状を語る。
「最終的にセルフ率は全国平均で9割以上になる」と見ているのはゴルフ場運営コンサルタントの菊地英樹氏だ。その理由を「ゴルファーのニーズの変化が一番ですが、現在の料金設定では、ゴルフ場はキャディ制を維持できないからです」という。キャディフィだけではキャディの雇用を賄えないという事情が大きく作用しているのだ。
「セルフでゴルフを覚え、いずれはキャディの良さを知ってもらうといいのですけど」とは某ゴルフ場の支配人の声だが、プレーする側が一番望んでいるサービスを提供してくれることが望ましい形ではないだろうか。
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