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タイガーのツアー復帰は未定だが、また石川と一緒に戦う姿を見てみたい
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これも石川遼効果だろう。厳しい経済状況下、来季の国内男子ツアーは賞金総額こそ未発表だが、試合数は1試合増の全25試合となった。スポンサーにとっては重要なテレビ視聴率も、全試合の平均で9.6%(昨年6.9%)と2ケタに迫る優良コンテンツになった。
日本男子は「世界か、国内か」石川遼の軸足次第で劇的展開も
2010年も石川遼と池田勇太がリードする展開になるというのは大方の一致した見方だが、
「池田は手首の故障の回復が心配。開幕戦での仕上がり具合が注目されます」(沼沢聖一プロ)。池田は1月出場予定のロイヤルトロフィーも辞退している。
米ツアー解説で知られる佐渡充高氏は、
「石川遼は米ツアーも注目しており、招待のオファーが多数あるでしょうから、どの程度出場するかによって日本ツアーの展開も変わる可能性があります」
といった不確定要素を挙げる。
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右手首の痛みさえなくなれば、と池田
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そうなった場合は丸山茂樹はじめ、居並ぶ実力選手の巻き返しの可能性は大きいのだが、沼沢プロは「来季初シードで、スケールの大きなゴルフをする額賀辰徳(25歳)が楽しみ」と新鋭の名前を挙げたうえで、
「遼くんの刺激を受け、手堅いゴルフではなく徹底して攻めの姿勢を貫ける若手の登場が期待されるし、実際に出てくると思います」
として、2人の小田(龍一、孔明)の名前も挙げる。石川が開けた“時代の扉”が、2010年に、一気に全開するのだろうか。来季はマレーシアで初の米ツアーイベントが開催される。日本ツアーもこういう動きとは無縁ではいられないところだ。
米男子は、マクロイら新人登場も、タイガー不在で人気低迷?
日本ツアーの石川遼の人気に匹敵するのはタイガー・ウッズしかいない。が、そのウッズは交通事故に端を発した不倫報道の余波でツアーから一時撤退を発表。
ゴルフジャーナリストの岩田貞夫氏は、
「タイガーの気持ちに整理がつき、ファンの間にウッズ復帰待望の熱気が高まれば6月の全米オープンをメドに復帰する可能性はある」とみる。
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スター性充分のマクロイ
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テレビ解説でも活躍するタケ小山プロは、
「タイガーの周辺の動きを見ると、早ければ3月のパーマー招待で復帰する可能性もあります」
とかなり大胆な予想。パーマーが支援の声を挙げ、世論がそれに同調すれば、一気に道は開けるというのだ。ただし、両氏とも「最悪、復帰は11年になることも」と言う。
そうなるとその穴を埋める存在だが、佐渡氏が期待するのは、
「欧州から本格参戦するローリー・マクロイ、ルーキーのリッキー・ファウラー、そして日本の石川遼」
3人ともプレーぶりも、ルックスにもスター性があるので成績が伴えば、周囲が全面的にバックアップするという。ただし、石川遼の上位進出には、「洋芝に慣れるため、メジャーの2週前の試合から出たい」(小山プロ)との声もある。
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