08年3月から09年2月までの1年間で、全国のゴルフ場の延べ利用者数が1.98%増加した。この不況下、利用者数が減らないだけでも驚きだが、実質増加していた。女性や若者の参入者増がその理由にあげられるが、70歳以上のゴルファー増の影響もあった。
日本ゴルフ場事業協会が毎年実施している、ゴルフ場利用税に基づく調査で判明したもので、4年連続の増加。このうち非課税対象者は実に11.3%もの高い伸びを示していることから、70歳以上のプレーヤーの来場者数が伸びていることがわかる。
県別の1コースあたりの来場者数ランキングは別表の通り。1、2位にはプレー人口が多い割に、コース数が多くなく、交通の利便性も高い大都市圏の県が上位に顔を揃えた。
神奈川、千葉、東京は前年比でわずかにマイナスになったとはいえ、もともと来場者数が多く、伸びしろが小さい地域だけに、土日の営業日数や天候の影響を受けやすい。その3都県も、非課税対象者の来場者数はそれぞれ6.4%、8.7%、6.5%といずれも高い伸び。
この統計には2009年3月以降の数字は含まれていないが、アコーディア、PGMの2大外資の月次情報を見る限り、3月以降も18ホール換算での1コースあたりの来場者数は、概ね前年比プラスが続いている。
全体にプレー代が下がる傾向のなかで、ゴルファーはその恩恵を受けているようだ。この勢い、2010年も続けばよいのだが。
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