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2010年、米シニアツアーに参戦できる日本人は尾崎直道のみ
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「世界一シードを獲るのが難しい」と言われるツアーで、尾崎直道が孤軍奮闘している。往年の名手が集う米チャンピオンズツアーである。
2009年、尾崎直道は賞金ランク43位でシード権を逃した。何しろ上位30人のみが賞金シード、それ以下は来季の出場権を獲得するためにQTを受けなくてはならない。さらに出場権を得るのは、最終QTの上位5人のみ。2010年の出場権をかけたQTで尾崎直道は2位タイの好成績で出場権を手に入れた。
米レギュラーツアー時代のスター選手たちが特例で入ってくるため、上位に食い込むのは至難の業。2010年からはフレッド・カプルスら大物が続々シニア入り。しかも技術のレベルは「上手いなんてもんじゃない」と直道が舌を巻くほどで、メジャー3勝のマーク・オメーラがシニア入りして丸3年、いまだ優勝がないほどだ。
「ツアープレーヤーとしての最終章に向けた情熱がものすごい。技術を越えた精神力があるから、とてつもなく厳しいツアーなのです」と直道。
一昨年まで挑戦してきた倉本昌弘は撤退。心技体すべてが伴わないと足を踏み入れることができないほどの厳しい世界。このハードな世界に挑戦し続ける尾崎直道に注目だ。
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