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2月には芹澤軍団の仲間と合宿を行う予定の藤田
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シーズンオフになるとプロ野球選手の自主トレが報道されるが、プロゴルファーは、どんなオフを過ごしているのか? アラフォーシード選手に聞いてみた。
09年に2勝をあげた藤田寛之は、
「(20代の頃と比べて)目標が定まってきて、やることが明確になった」
と、その年の目標を設定した上でトレーナーと練習メニューを作るようになったと言う。練習開始は10日すぎからトレーニングを重視し、開幕戦が近づくにつれてボールを打つ練習を増やしていく。
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本格ラウンドは3月からという桑原
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同じ考えをもつのが桑原克典。
「若いときはパフォーマンスを上げることに注力していたが得意分野を伸ばすことが大事だとわかった。僕の場合はパットを含めた100ヤード以内」
とやることが明確になったと話す。ボールを打つのは1月中旬から。以前は納得いくまで打ち込んでいたが、現在は球数を決めて集中して取り組むようになった。
ラウンド中心というのが五十嵐雄二。打ち込みより散歩も兼ねてラウンドするほうが体も動かせ、感覚もつかめるのがいいとのことだ。
「フェアウェイが凍って硬いからよく転がって距離が伸びた気がして楽しい」
というメリットもある。必須アイテムが軍手。グローブをしないほうが寒さでかじかむのを防止できるそうだ。
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食事面も気をつけている斉藤
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女子のシード最年長、斉藤裕子は4日からジムで筋力トレーニングを開始。20日に渡米し、アリゾナで約3週間、ラウンドや打ち込みを行う予定だ。
「若いときはダラダラやっていた。練習量は減ったけれど今は集中してできるようになった」
と20代の頃は打ち込みとトレーニングを同時に行っていたが、現在は分けて練習している。
練習しない派のプロもいる。手嶋多一は、40歳を迎えて怪我をしないようにと下半身を強化するためにランニングをしているが「クラブをテストするのにコースに行く程度」とラウンドは月に2、3回だけで練習場に行くこともほとんどない。
各選手に共通するのが量よりも質。ベテランだけに練習にも無駄がなく、調整上手だ。
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