大手メーカーにはない個性的な性能を持つ「地クラブ」が人気になっている。主なユーザーは競技に出るような上級者というが、一方、他人と違うクラブを持ちたいというこだわりのゴルファーもいる。
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飛びの期待値いっぱい! 左から、バルド、エポンAF101、ミステリーCF440
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チューンショップのザ・クラブワークス村上宏貴さんは、「地クラブは1人1人、その人に合ったクラブを作っていこうというのがそもそものコンセプト。むしろ、アベレージゴルファーこそ地クラブがむいている」という。本誌でもお馴染み、ゴルフレンド日本橋店の大野和昭さんも同様の意見だ。
「大手メーカーのクラブは大量に作って売っていかなくてはいけないので細かいところまで目が行き届きません。その点、地クラブはこまかな調整ができるのがメリット。いま、エポン、バーテックス、09年に登場したバルドなどが人気になっていますよ」という。
実際、地クラブメーカーでも手応えを感じている。バーテックスを販売しているウインバードの小池慎一さんはいう。
「ユーザーからは飛距離が出る。ショップからはどんなシャフトとも相性がよく販売しやすいといった評価で、ここ3年ほど好調な売れ行きです」
地クラブはロフト角、フェース角などの細かい調整ができること、さらに、他人が持っていないクラブを使っている優越感を得られることも地クラブの大きな魅力だ。
価格面を見れば、1本8万円台からのクラブが多く、決して安くはないが、最近、特に人気のエポンも、「フェースのシルエットがきれいで、こまかな要求にも応えてくれる機能性もあります」(スパイグラス・玉嵜秀人さん)と、10万円台という高価格ながら、着実にファンをつかんでいるという。
そのパフォーマンスの良さで、今年は、地クラブ人気が一気に加速する可能性もありそうだ。
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