週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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「スポーツの力で日本全体を元気にしていけるようにがんばりたい」と、力強く発した石川

　オフも大忙しの石川遼。年の瀬の先月30日には、東京証券取引所で行われた大納会に特別ゲストとして招かれた。その話題性だけでなく、右肩上がりに急成長を遂げる18歳に、少しでもあやかりたいという気持ちがあったからだろう。

　石川が昨年、社会にもたらした経済効果について関西大大学院の宮本勝浩教授らの試算ある。年間獲得賞金1億8,000万円、CM契約金7億2000万円、CM出演する企業の売上増加5億2000万円、ゴルフグッズの売上増加分97億円などの直接効果153億円に波及効果を加えると経済効果の総額は341億4500万円に上るという。

　ということは、数字上で見ると石川がCMに出るほど、経済効果はさらに高まることになるが、これ以上の契約を増やすのは難しいと経済アナリストの森永卓郎氏は分析する。
「CM・スポンサー契約には競合規制というものがあり、契約内容にもよるが同じような商品を扱っている企業2社とは契約できません。石川選手の契約企業を見ると、ほぼ全域にわたっていて、満タン状態。金額的にも、これ以上、契約を結ぶことは難しいかもしれません」

　その一方で、遼くん効果に乗っかりたいと、すき間をつこうとしている企業も少なくない。
「契約内容を確認していないので断言できませんが、産業別では建設業や不動産業、商品別では化粧品、ゲームソフトに入り込む余地があるかも」と、大手広告代理店関係者はいう。

　遼くん1人に、日本経済の復興を背負わすつもりはないが、ついつい期待してしまうのも事実。今年もゴルフ界、さらには日本経済のためにも、大いにがんばってもらいたいものだ。