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実践感覚を失わないため、QTを受けた矢野のようにアジアンQTへの意識が変わってきた
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2月4日からタイで行われるアジアツアーインターナショナルで2010年のツアー開幕を迎えるアジアツアー。それに先立ちシードを持たない選手の出場順位を決めるQスクールが行われたが、今年は日本から例年以上に多数の、それもシード選手たちまで“仕事場”を求めて参戦した。
アジアのQスクールを受ける日本選手の多くは、以前は武者修行または、日本で出場資格を取れなかった選手たちだった。しかし昨年の平塚哲二や丸山大輔が参戦したように、日本のシード資格を持ちながらも、あえてアジアに挑戦しようという選手が増えてきているようだ。
今年のその代表格が矢野東だ。
「予選会に出ているという意識はないです。はっきり言って、1位を取るために来たんです」
と矢野は言う。さらに、
「プロには試合のなかでしか学べないものがある。いくら練習場でスウィングを作っても実戦で経験しないと役に立ちません。だからここで戦います。賞金を稼ぐとかシードを取るとかではなく、あくまでもオフ作らないためです」
と、戦うプロとしてのコメントだ。
その他、日本ツアーのシード選手としては、久保谷健一、宮里聖志、塚田好宣、高橋竜彦がQT参戦。ここにはプロ稼業とはなにかを気づかせてくれる場でもあるのかもしれない。
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