ゴルフ界では「スーパースターの息子は大成しない」が定説となっている。ジャック・ニクラスの息子・ゲーリーも尾崎将司の息子も然り。では隔世遺伝はどうなのか? 折しもアーノルド・パーマーの孫サム・ソーンダーズがデビューするというのだが?
昨年大学を中退し、プロ転向したが、母・エイミーさんがパーマーの次女で、名前が違うため「名字が違うので知らない人もいる」と本人は話す。
しかし昨年9月に下部ツアー、ネイションワイドに1試合に出場(予選落ち)。今週のPGAツアー、ボブホープクラシックに主催者推薦でデビューを果たす。
子どものときはバスケットボール選手が夢だったが、身長を理由に断念。12歳で始めた孫にてほどきをしたのがパーマーだ。しかし「おじいさんに教わったのはグリップだけ」と、現在はY・E・ヤンを指導するブライアン・モグ氏に師事。モグ氏は、
「感性が凄い。まだ荒削りだけれど350ヤード飛ばすのが魅力」
と将来性を買っている。
だが悲観的な見方も。
「子どもをプロにするのは止めなさいと言いたい。うちには6人子供がいるがひとりもプロになりたいと言わなかった。チャンピオンになるのは数万分の1の確率。遺伝子が立派でも2代続けてトップに立つのは無理」
とゲーリー・プレーヤー。2代続けては無理でも隔世遺伝ならどうか?
ともあれソーンダーズの今後の活躍を見守りたい。
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