全身が契約で満載と言っても過言ではない石川遼だが、実はボールはフリー。プロ入り以来、その契約をどのメーカーと結ぶのか注目されていた。そんななか、3社に絞り込んだボールテストを行い、いよいよ契約や、という噂が飛んだ。
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プロ仕様のなかでも少し硬めのボールが好みの石川。契約がなかったボールに、今年は答えを出すのか?
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ザ・ロイヤルトロフィ直後に行われたボールテストのためにタイへ飛んだのは、SRIスポーツ、ブリヂストンスポーツとキャロウェイゴルフの3社。SRIとブリヂストンは、昨シーズンも石川が頻繁に使っていたメーカーだが、そこのキャロウェイが入っていたのには、関係者も少し驚いた様子だったという。
「SRIのプロトタイプは、やや硬めということで、ボールテストに臨んだ各社とも、それに近い感触の新製品を用意したらしい」
と事情通は話す。というのも、昨年、石川が優勝した全4試合、使用したボールはすべてSRIのスリクソンのプロトタイプだったことが大きく影響している。
テストの前に行われたザ・ロイヤルトロフィの初日、1つのボールを2人が交互に打つフォーサムでコンビを組んだのは小田孔明だった。小田は普段「スリクソンZスター」を使用している。そこで小田のボールを選択するものと思われたが、選択したのは、SRIが石川に提供しているプロトタイプのほうだった。
石川のボールはまだ発売前で、
「小田プロの使用しているボールより少し硬いので、アプローチの距離感に戸惑うかもしれないと、小田プロが言っていました」
というように、プロ仕様のなかでもややディスタンス系に分類されるものだった。
偶然、小田との組み合わせになったためスリクソンを使用したが、昨年の実績を考えても、契約候補の筆頭に挙げられておかしくない。実際、契約に至るかどうかは、石川次第だが、まだ結論は出ていないそうだ。
石川遼の契約を取り付けるのはどのメーカーなのか。ゴルフ業界のみならず、石川がどのボールを使用するのか、一般ゴルファーにとっても関心の的であることには違いない。
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