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タイガーに付き添い指導するハンク(右)
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マスターズから復帰するなどと、いろいろな憶測が飛び交っているが、タイガーを今まで支えてきた側近たちはいま何をしているのだろう。いまのタイガーもあわせて探ってみた。
2つのアカデミー経営を行っているハンク
タイガーの完璧なスウィング作りの一躍を担うコーチのハンク・ヘイニーは、いまどうしているのか。そこでハンク・ヘイニー公認のインストラクター、米国在住の松本進氏に聞いてみた。
「タイガーはハンクと独占契約してるため、マーク・オメーラ以外は、基本的に指導することはできません。ハンクへの報酬は日当制(約300万円)と言われているため、なんらかの話し合いがされていなければ、タイガーからの収入が絶たれたことになります。ちなみにいままでは年間100日程度、家やホテルにも呼ばれ、24時間指導するような形でした」
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意外な副業を持っているタイガーのキャディのスティーブ
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万が一、タイガーからの収入が絶たれても、自身のアカデミー経営など行っているため、生計は成り立っていると松本氏はいう。
「2つのアカデミーの経営、練習器具の販売、ゴルフ番組の出演料などで生計を立てています。それよりも、ハンク氏に習いたいプロは多数おり、もし他のプロへもオープンになれば、『タイガーを育てた理論』を求める選手たちが続出するはずです」
今後、タイガーとの関係がどのような結論になるにしても、ハンクへの需要が大きくなるのは間違いないだろう。
カーレーサーで生計を立てているスティーブ
タイガー・ウッズが、無期限の試合欠場期間中、もう1人の伴侶である、キャディのスティーブ・ウィリアムスの近況を探ってみたら、意外なことがわかった。
一説には、オバマ大統領より高給取りとさえ言われるプロキャディ界のスーパースターであるスティーブは、タイガーに帯同してキャディバッグを担ぐプロキャディがもちろん本業だ。しかしキャディ業を生業にしいている一方で、実はカーレーサーという副業を持っているというから驚きだ。
当のスティーブは「キャディとして働くのはタイガーが最後」と語るように、いつでもカーレースを本業にできるし、やぶさかでないことがうかがわれる。
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ハイチの震災では、最高額の義援金を寄付する予定
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年末の騒動からまもなくしての今年1月初旬、スティーブは母国ニュージーランドで60台も参加する国内最大級のカーレースの試合、『ニュージーランド・サルーン選手権』に出場した。そこでなんと優勝してしまったのだ。次戦の『スーパーサルーン選手権』でも、途中までリードを保っていたものの、終盤クラッシュに巻き込まれ、惜しくも2勝目を逃している。
カーレーサーとしても、生計を立てられることを証明したスティーブ。本業であるキャディより、カーレーサーとしていまが最高に調子だけに、もう少しタイガーに休んでいてほしかったりして?
雲隠れしつつも3億円近い義援金するタイガー
プロテニスプレーヤーのフェデラーやセルヒオ・ガルシアなどが、タイガー・ウッズのツアー復帰が近いことを語っている。しかし本人は、いまだ雲隠れ。そんななか、先の地震で大被害を被ったハイチに、タイガーが300万ドル(2億7300万円)という巨額の義援金を計画している話がある。
これまでにも、自転車競技のランス・アームストロングが25万ドルの寄付をしたり、大リーグが100万ドル、女優のアンジェリー・ジョリーが、「国境なき医師団」に100万ドルを寄付した話が伝えられている。
俳優のジョージ・クルーニーが中心となって、クリント・イーストウッドやトム・ハンクス、ジュリア・ロバーツなどハリウッドスターが集まり、TV各社の協力のもとに、大がかりな募金活動を行っているが、少なくとも現時点では個人の義援金では300万ドルは最高額の模様だ。
「これまでにもハリケーンや津波被害に寄付を行ってきた」とタイガー基金では語っているが、寄付金は数10万ドル規模。巨額の義援金は禊のためではないだろうが、早くタイガーが試合の場に出てきほしい。
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