石川遼の妹・葉子さん(13歳)に今季から新規開催する女子ツアーのTポイントレディス(3月19日~21日、鹿児島高牧CC)に出場依頼のオファーが舞い込んだ。主催者から推薦枠でという話だが、実績もさほどない彼女が出場できる主催者推薦の基準はどうなっているのか。
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昨年のマスターズでは弟・航くん(中央)と遼くんのキャディを務めた葉子さん(左)
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男子ツアー(JGTO)ではアマチュアが出場する場合、日本アマ優勝者、日本学生優勝者、日本オープンのローアマのアマチュア、それに準ずる実績があるものという規定がある。またそれに準ずる実績がなくても『主催者からの意向を受けてJGTOが審査を行い、ふさわしい技量があると認めた場合に出場できる』ことになっている。
一方LPGAでは、アマチュアに関しては、ハンディキャップなどの明確な規定はなく「主催者側の良識に任せている」(LPGA広報)と審査は行っていない。ただ義務教育中の選手に関しては、事前に学校長から書面での出場許可の提出が必要になっている。
5日に行われた日本ジュニアゴルフ協会主催の石川遼カップ地方予選(東筑波CC)で優勝した葉子さん。スコアは77(5,934さん、パー72)で、まだまだプロレベルでアンダーパーに遠かったが、オファーを受けた父・勝美さんはこう語る。
「あと2カ月でテストがあるのをわかっていて勉強しないことがないと同じで、必死にならないはずがない思います」
兄の遼も、
「結果は期待していない。それまでに準備する過程が大事」
と葉子さんの背中を押す。
葉子さんの出場を話題づくりと批判する声もあるが、ゴルフトーナメントも興行である以上、話題は必要。過去に男子ツアーに米女子のミシェル・ウィが出場したように、注目を集める選手に推薦枠でチャンスを与えるのは当然とも言える。
兄・遼もアマチュア時代にプロの試合に多く参戦して、技術を磨いていった経緯がある。230ヤードの飛距離を持つ葉子さんが、試合に向けてこれからどんな取り組みをするのか、勝美氏や遼以上に注目したい。
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