今週からはじまる米ツアー5戦目、ノーザントラストオープン(2月4日~7日)から3試合の日程で、石川遼のアメリカ連戦が始まる。昨年とはすこし異なり、いつもコーチとして帯同していた父の勝美氏が、今回は同行しないという。高校卒業を間近に控え、いよいよ独り立ちか。
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自分でひとりで課題を見つけられるか楽しみだという父・勝美氏
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“チーム遼”は、石川遼本人に加え、父の勝美氏と、キャディの加藤大幸氏、ヨネックスのプロ担当、マネジメント担当、マッサージ係というのが、通常のトーナメントを戦うときの編成だ。
過去、昨年と一昨年のKBCオーガスタ、昨年のザ・プレジデンツカップに、父・勝美氏が同行しなかったことはあるが、3試合の連戦でコーチでもある勝美氏の不在は初めてのケース。
「(父が)不在の状態で、しっかりできれば、これからの自信になる」と石川本人も発言し、いよいよ独り立ちか、という憶測も流れ出した。
「いや、そんな大げさなものじゃないんですよ」と苦笑するのは父の勝美氏。
「私も会社(埼玉縣信用金庫)の用事もありますし、下の子どもたちのこともありますしね。ちょっと少し静かにしていようと思っただけですよ。3試合が終わった時点で、遼がどうなって帰ってくるのか、見守りたいと思っています」という。
過去2年間のKBCオーガスタは、妹の葉子さん、弟の航さんが出場するゴルフダイジェスト・ジュニアカップと日程が重なるため、下の子供たちを優先して勝美氏は、遼に同行しなかった。
では、妹の葉子さんが3月19日から行われる女子ツアーの新規トーナメント「Tポイントレディス」から出場を打診されていることも踏まえ、それに向けての特訓のためではないか。その点についても聞いてみたが、
「いやいや、それもありません。遼のゴルフは、まだ先は長いのですから、ゆっくりやろうというだけのことです。課題を見つけて帰ってくれれば、それだけでいいのではないでしょうか」と、勝美氏は明るく答えた。
昨年、石川遼は日本ツアーの開幕前に、マスターズまで米ツアーで4試合に出場したが、今年は2月の3連戦後に高校の卒業式もあり一時帰国。そして、3月に再渡米してマスターズも含めて4試合(1試合は未定)、計7試合に出場する予定だ。
昨年は4試合中、予選通過は1試合だけ。今年はどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみだ。
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