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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/16号
2010/2/5更新
「自社調べ」や「当社比」をやめる。
この手法が常識となるか

 クラブ広告といえば「前モデルより飛距離アップ」というコピーが一般的だが、ミズノは今年2月発売のクラブから、このコピーを使わず、新たなPR手法に変えるという。


試打会などのデータを基に広告戦略をとるという

 広告の世界では、「前モデルより~アップ」という言葉のほかにも「当社比」という言葉がよく使われる。これらは自社調べというもの。  この殺し文句の使用をミズノがやめるというのは、
「自社調べの数字を表示するのは、景品表示法第4条第2項に抵触する恐れがある」(ミズノ広報)と考えたから。

『JPX AD』では、全国で試打会を行い、被験者のクラブと『JPX』を打ち比べた結果を第三者機関にまとめさせ、そのデータをそのまま広告という形で発表するという。

 そんなミズノの動きに対し、他のメーカーはどう考えるか。
「基本的には同じ考えだが、自社調べでも裏付けのある数字は発表する」(ヤマハゴルフ事業部土田厚志マネジャー)。「やり方は評価するが、今のところ従来の訴求方法を変えるつもりはない」(SRIスポーツ・小崎雄広報課長)
と、すぐには“飛距離アップ表現廃止”とはならないようだが、数多くの企業広告に携わる(株)アイシープランニングの中田城通氏はこう指摘する。
「根拠があいまいな『自社調べ』を宣伝文句にするというのは他の業界ではありえないこと。今こそメディアを含めたゴルフ業界全体で、より信憑性のある広告を考える必要があるのでは」

 今後は少なくとも“飛び”の根拠を明確にするメーカーが増えることは間違いなさそうだ。

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