社団法人のゴルフ場は、公益法人改革で2013年までに、より公益性の高い運営の「公益社団法人」か、従来のゴルフ場運営の「一般社団法人」かに移行しなければならない。そうしたなか、程ケ谷CC(神奈川県)が他に先駆け1月15日に、前者に改組されていた。
|
ビジターにはさらに敷居が高くなりそう
|
社団法人ゴルフ場は、できればどこも「公益社団法人」に移行したい。税制上の優遇などがあるからだ。しかしそこには厳しい条件があり、ゴルフ場を所有する社団法人は、公益社団の認可を受けるのはまず難しい。
ところが程ケ谷は公益社団の認可を受けた。これは、程ケ谷CCそのものは『倶楽部組織』で、ゴルフ場は別法人の株式会社の保有だったことによる。程ケ谷の倶楽部組織は、新たに公益事業を中心に活動する「程ケ谷基金」に改組し、公益社団法人として存続する。
そして、ゴルフ場の株主でもある程ケ谷基金はゴルフ場の運営には一切関与しないことになった。
そこで気になるのが、今後のゴルフ場だ。株式会社として収益を上げる必要から、ビジタープレーがより可能になることはあるのだろうか。コース経営に詳しい法律関係者によれば、
「おそらく株主である程ケ谷基金には豊富な資金があって、ゴルフ場経営には余裕があると思います。今までの社団法人では公益性が問われましたが、その重石がとれた分、さらに閉鎖的な運営になる可能性もありますね」と推測する。
名門・程ケ谷CCでのプレーを希望するゴルファーには、「敷居が高い」のは変わらずといったところか。
|