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最終戦で逆転女王に輝いた横峯は海外での勝利を狙う
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米女子ツアー開幕まであと1週間。日本女子ツアー1カ月で開幕とファンには待ち遠しい日々。もちろんプロたちも開幕に向けて準備中だが、その動向と今季の目標をお届けしよう。
シンガポールでは日本パワーが爆発か
昨年、最後まで熾烈な女王争いを繰り広げた3人娘は同じ大会から今シーズンをスタートさせることになった。日本ツアー賞金女王の横峯さくら、同ランキング2位の諸見里しのぶ、3位の有村智恵は、奇しくもそろって米女子ツアー第2戦HSBC選手権(25~28日、シンガポール、タナメラGC)を今季初戦に選んだ。
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米ツアーに再挑戦するために優勝したい諸見里
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横峯は、2006年12月のアジア選抜VS世界選抜の対抗戦、レクサスカップに出場し、タマネラGCを経験している。それだけに、
「知っているコースなので心配していません。今年は積極的に海外に出て行きたい。いい成績を残したい」
と、前向き発言。2年連続の女王タイトルだけでなく、海外での勝利も狙っている。
デビューした2006年に日米両ツアーでプレーした経験を持つ諸見里は、米ツアー復帰に欲をのぞかせる。
「(HSBCで)優勝すればアメリカツアーに参戦できるので狙って行きたい。(上田)桃子から『アメリカツアーではフェードが有利』と聞いています。私の持ち球もストレートフェードなので自信があります」
と、目を輝かせて新しいシーズンに挑む。
有村は宮古島、グアムと暖かいところで合宿を重ねて、しっかりと仕上げてHSBCに参戦。昨年はシーズン終盤の大まくりで賞金女王争いに加ったが、今年はスタートダッシュの心づもり。
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昨年の雪辱を果たしたい有村
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一方、米ツアーを主戦場とする藍と桃子は初戦が迫っている。昨年のエビアン・マスターズで米ツアー初優勝を飾った宮里藍は年明けから米国に渡りトレーニング中で、開幕戦ホンダPTTタイランド(18~21日、タイ・サイアムCC)から参戦を予定している。ブログでは「目標はプレーヤー・オブ・ザ・イヤー」と、力強いことを口にしており、ツアー2勝目だけでなく、メジャータイトルもしっかり視野に入れている。
米ツアー3年目を迎える上田桃子も、江連忠コーチの下、特訓を重ねた。「徹底的にショートゲームを磨きました。開幕戦から優勝するつもりで頑張ります」と、頼もしい言葉でこちらも初優勝に意欲満々だ。
他にも、すでに初戦を終えたプロもいる。佐伯三貴は台湾女子ツアー、日立レディスクラシックに出場して優勝を果たし、好調を維持して国内開幕に臨む。
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米挑戦3年目となる上田は今年こそ夢をかなえる
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古閑、三塚は国内開幕戦からスタート
国内からのスタート組もいる。HSBCの翌週に控えた国内開幕戦ダイキンオーキッド(3月5~7日、沖縄・琉球GC)からシーズンインするのは、08年の賞金女王で、09年は未勝利に終わった古閑美保。
「初戦から優勝争いに絡みたい。今季はまずはケガをしないこと。体調を万全にして臨むこと。昨年はケガに悩まされた1年だったので体の大事さを痛感しました。心技体と言いますが、今の私は体技心の順番です。あとはいい意味でマイペースにいきたいと思います。そしてペースを崩さずに1戦1球プレーに集中していきたいです」
と、女王タイトル奪還に燃えている。また昨年、米ツアーQTの受験に失敗した三塚優子も、グアムで調整して、開幕戦で連覇を目指す。
まだまだ続く群雄割拠の女子プロ戦国時代。新たな戦いの幕は間もなく切って落とされる。
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