> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/23号
2010/2/12更新
菊池雄星の投球フォームの原点は
藍ちゃん発の「太極拳スウィング」だった


ゆっくりと振ることで悪いクセに気がついた宮里藍

 2月1日からプロ野球がキャンプインした。そのなかで最も注目を浴びているのが埼玉西武ライオンズの菊池雄星。最速155キロの左腕ルーキーが練習の参考にしたのが宮里藍の練習法だというが、いったい、どんなものなのか?

 菊池が参考にしたというのは、宮里がスランプだった07年から取り組んでいる「太極拳スウィング」。これは1回のスウィングに約1分間かけて素振りをすることで、悪い癖があるとリズムが早くなるといった悪い部分がわかりやすくなるという。菊池もこの練習法をヒントに、1球を10秒かけたスローモーションで投球することで理想のフォームを作り上げた。

 タイガー・ウッズのコーチでもあるハンク・ヘイニー公認ティーチングプロの松本進氏に聞くと、
「ボールを打つと、できるか、できないになるが、時間をかけるスローモーションであれば、やりたいことが100%できる」
とボールを打つと弾道球筋の結果で判断するが、この練習をするとスウィングに集中できるメリットがあるという。

 もちろんタイガーも使用している方法で、スウィング改造のときには鏡の前で繰り返し練習したと言う。
「タイガーは感覚派。スローで練習すれば自分の目指すスウィングが“こんな感じ”と体感できる。スロー素振りでできないことが、フルスウィングやボールを打ちながらできるはずがない」と松本氏。

 宮里もインタビューで、
「テークバックの直後や切り返しで力が入って打ち急ぐ傾向があることがわかった。無意識に早くなっていたんでしょうけど、それを意識することで自分のテンポがみつかった」と話している。

 ただし良い状態のスウィングを自分自身でわかっていることが前提。間違ったスウィングを身につけないように気をつけたい。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です