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聖地セント・アンドリュースで行われる全英には思い入れが深い石川。大会前には意外なスケジュールが組まれるかも
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昨年、石川遼の8月の全米プロから17週連続出場の強行軍には「体を休めることも必要」との批判もあった。しかし、石川にとっては限界に挑むという経験を積むための挑戦だったはず。その経験を踏まえて、今年も可能な限りの過密スケジュールが組まれているらしい。
一部メディアで全米オープン、全米プロの2メジャー欠場を匂わす報道もあったが、「そんなことはあり得ません」と父・勝美氏は言下に否定。
「ただ、開催コースの重みという点でマスターズや全英オープンと比較したら、思い入れが若干違うというほどのことは言ったことはあります」
とのことで、当然、今年の四大メジャーには全戦出場するという。
今季、初戦となったザ・ロイヤルトロフィでは、惨敗して「マッチプレーでは弱い」との声も聞かれた。しかし、その経験を活かしてアクセンチュアマッチプレーでは1回戦では終盤に、2回戦も中盤に逆転するなど、評判を吹き飛ばした。
今回、同行せずに自宅でテレビ観戦した勝美氏は、
「今回の活躍は、やはり世界の一流選手とマッチプレーしてきた経験が大きく、そこから学んだ結果が形にあらわれたのでは」と成長を認める。
いつも悔しさをバネに強くなる石川。昨年は17週連続出場の間に韓国オープンやHSBC選手権といった海外トーナメントへ強行参戦して、周囲を驚かせた。「思い入れ」の大きな全英オープン前には、腕を磨くためにも何かサプライズがありそうな予感もある。
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