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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/9号
2010/2/26更新
「仏教の精神に外れた」といった
タイガーの会見はまだ第一弾!?

 先週末、フロリダ州にあるゴルフコース、TPCソーグラスのクラブハウスで、自身のスキャンダルにより無期限のツアー出場自粛中のタイガー・ウッズが、ついに沈黙を破り、記者会見が行った。

 会見にはタイガーの母・クルチダさんを含め、仲のよい友人が同席し親しいメディアのみ参加が許され、質問も受けない限定されたものだった。始まる前『わがまま復帰会見』と、批判を浴びていたが、これはしたたかな戦略だったと、スポーツジャーナリストの二宮清純氏はいう。

「今回の件は、不倫スキャンダルから起こったことで、弁解の余地もなく反論しようがない。ここで質問を受けて、火だるまになることだけは避けたいところ。それを回避するために、一方的な謝罪会見となったと思います。この会見で一番の目的は“ツベルクリン反応”ではないですが、世間がどんな反応を示すか見たいという思いがあったはずです」

 米国在住のプロゴルファー・松本進氏にアメリカでの反応について聞いたところ、
「会見後は8割以上がタイガー支持になりました。現在バンクーバー五輪が開催されているにも関わらず、タイガーに関する報道量は五輪の約10倍でした」
と世間の関心度がそれだけ高いことがわかる。

 だが復帰時期についての明言はなく、3分の2以上が謝罪に使われた。ゴルフファンにとっては、やきもきする気持ちになるが、二宮氏は、これは復帰に向けた用意周到な第一歩だという。

「今回は謝罪をして復帰に向かうための地ならし。これから第二、第三弾とステップを踏んで会見を行い、復帰に向かうでしょう。ちなみに“スピーチ”は、大統領のスピーチ級に非の打ちどころのないものでした。このシナリオを書いた人は相当な腕利きです」

 会見のなかでタイガーは「母が教えてくれた仏教の精神から外れてしまった」という表現を使ったことに対して、二宮氏は深読みかもしれませんがと前置きし、
「キリスト教保守層からの批判を、仏教という違う概念を打ち出すことで打ち消す狙いがあったのかもしれません」という。

 ともあれ、公の場に姿を見せたタイガー。スピーチでも優勝スピーチを早く見せてほしい。

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