「会員権高額日本一」小金井CCが約5年ぶりに6名の会員募集を実施している。募集価格も6,000万円と、国内ナンバーワンだが、なぜ6,000万円なのか?
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平成2年には最高4億円、15年には最低値3,500万円だった小金井CC
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小金井CCは株主会員制で、会員は株主となる。一般に、株主会員制のゴルフ場は預託金制ゴルフ場と違い、ゴルフ場が倒産したときでも、土地など資産価値があれば、それを清算して株主に返金される。
このため会員権価格も資産価値が反映されることも多いが、今回の小金井の募集価格は、「市場価格をもとに決めており、保有資産の価値は考慮していない」(小金井CC)とのこと。そこで、この資産価値の基準で小金井CCを調べてみると、意外なことがわかった。
小金井CCの帳簿上の資産は、コースの敷地3億円強、クラブハウス12億円、コースの設備3.6億円など。合計金額はたった22億円である。コースの敷地は約14万坪ほどあるが、借地は全体のごく一部で、ほぼ自己所有。
土地の価格である3億円は、実は最初に土地を買った時の値段で、現在の時価にすればざっと1,285億円にはなる。
株主会員の数は6名の募集がすべて埋まると549株。ただ、実会員数は450名前後で、これから算出すると株主1株あたりの純資産は、帳簿上では350万円だが、土地の含み益を考慮すると、いきなり2億4,000万円にハネあがる。
一時は“億カン”の代表だった小金井もバブル崩壊を経て、いまや6,000万円で募集。この金額、あなたはどう見ますか?
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