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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/16号
2010/3/5更新
桂三枝の創作落語「ゴルフ夜明け前」が再演
時は幕末、龍馬と近藤がゴルフ対決!

 大河ドラマ「龍馬伝」の影響もあり、坂本龍馬が大ブーム。出身地の高地や海援隊を旗揚げした長崎は、観光客で賑わっているという。そんな龍馬ブームのなか、落語家・桂三枝も動き出した。そう、龍馬とゴルフを結びつけた、自身の創作落語「ゴルフ夜明け前」を再演するというのだ。

 ゴルフと落語? と思うなかれ。実は1983年に文化庁芸術大賞を受賞し、映画化された大作なのだ。そこで、簡単にあらすじを説明しよう。

 慶応3年(1867年)、新しい国家建設のために奔走する坂本龍馬が、佐幕派の急先鋒として恐れられていた新撰組の局長、近藤勇を、京都の山中に整備した「ゴルフの広場」(落語の中では「こるふ」と表現)に誘うという物語。

 ゴルフ初心者ということもあって、龍馬に大敗を喫した近藤だが、すっかりゴルフの虜になる。再び誘われることを楽しみに、「刀の持ち方も忘れてしまった」というほど猛練習を積んだのだが……。2人はいつしか刀をクラブに持ち替え、政局を論議していく。

 実際にはありえない話だが、三枝師匠いわく、「新しいものが好きだった龍馬が、ゴルフクラブを振り回していたとしても不思議ではない」というところから、この話を思いついたという。

 久しぶりの披露を前に、京都の円山公園内にある龍馬像に成功祈願してきたという三枝師匠。昨今の龍馬とゴルフブームに乗って脚光を浴びることだろう。

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