週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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アスリート体形になった竹村真琴

　宮里藍の開幕戦優勝で盛り上がる米女子ツアーに続いて、今週末（５日）ダイキンオーキッド（琉球GC)で開幕する国内女子ツアー。２年連続賞金女王を狙う横峯さくらを中心に、今年も新旧入り乱れての戦国時代が続くことが予想されるが、なかでも注目なのは今季からフル参戦する新人たちだ。

　ビジュアル系としても人気を集め、オフには引っ張りだこだった竹村真琴もしっかりとトレーニングを積んで乗り込んでくる。プロテストは４位、QTでも８位と本番に強いのは証明済み。

「シード獲得とチャンスがあれば優勝」を目標に掲げ、開幕約１カ月前から沖縄に入り、石川遼のトレーナーでもある仲田健トレーナーについて下半身を徹底的に強化しつつ、腹筋、背筋など上半身とのバランスを整えた。契約先の仕事や取材などで度々、東京と往復する多忙さだったが、それでも、周囲に「ひと回り大きくなった」と言われるほど、華奢だった体をアスリート仕様に作り変えた。

物怖じしない明るいキャラの吉田由美子

　すでに先週から開幕戦の舞台となる琉球GCで練習ラウンドをこなし、現地で契約先のテーラーメイドのクラブを試打するなど、精力的に準備して開幕を迎える。

　昨年の日本女子アマに優勝、プロテストも８位で突破した藤本麻子はQT25位だが、実力は折り紙つきで、開幕戦からのプレーに期待が集まっている。昨年は２試合に出場したが、「精神的な部分が足りないと感じました」と反省。オフには海外でみっちりと調整した。またマネジメント事務所が一緒の櫻井有希と１週間グアムでトレーニング。

　その後、米ツアーで活躍している宮里美香とともにフロリダ州タンパへ飛び、約１カ月トレーニングに励んだ。宮里のコーチの指導を受けながらバックスウィングでアウトサイドに引くクセを徹底的に修正。さらに苦手だった50ヤード前後のバンカーショットにも磨きをかけた。もちろん並行してトレーニングにも精を出した。アマチュア時代、ナショナルチームの一員として周囲が驚くほどきっちりと体を作り上げた実績があるだけに、どんな姿でツアーに登場するのか楽しみだ。

賞金ランク20位以内を目指す藤本麻子

「１年間戦える。初めてのことがたくさんあると思うので、自分の向上心を忘れずに１日１日を大事にしていきたい。賞金ランク20位以内という目標もありますが、なにもかも初めてで想像がつかないので、向上心を忘れないということが目標です」と抱負を口にしている。

　また、昨年プロテストトップ合格の資格でその後、11試合に出場するも、賞金ランキング79位でシード権がとれなかった吉田弓美子も、QT12位に入り参戦が決定。物怖じしない明るいキャラクターで、すでにツアーのなかにすっかりなじんでいるが、「シーズン通して戦えるように下半身を中心に鍛えています」と、今年こそは大活躍の予感を漂わせている。

　2009年のプロテスト合格組では、QT27位の井上希、QTは17位の甲田良美。また阪神タイガースの久保康生コーチの二女で08年にプロ入りした久保啓子もQT30位でほぼフル参戦できる。下克上は当たり前となった女子ツアー。新たに仲間入りする彼女たちも大暴れを目論んでいる。