国内男子ツアーの開幕までは、まだ1カ月以上待たなければならないが、プロ野球でいえばオープン戦に相当する、賞金ランクに加算されない地方競技が始まっている。
賞金ランクに加算されないオープン戦は、なぜか九州地方に多い。その先陣を切ったのは、先週末の3月5日~6日に宮崎県の都城母智丘(みやこのじょうもちお)CCで開催された宮崎オープン。昨年から始まった同大会は、都城のアマチュア研修会が主催するユニークなオープン競技で、小田孔明、小田龍一の2人のシード選手が参加して行われた。
続いて、3月11日に大分東急GCで東急大分オープンが開催される。こちらは前出の両名の小田のほか、今野康晴、伊澤利光、宮里聖志、広田悟、津曲泰弦らのシード選手も、多数エントリーしているという。
九州地区では、その後も、4月3日~4日に北九州オープン(小倉CC)、4月8日~9日にTOYOTAカップ(ザ・クラシックGC)、4月11日にスターカッププロアマチャリティ(福岡センチュリーGC)が行われる。
4月15日から開幕する東建カップを待つプロたちにとっては、この九州サーキット、絶好の腕試しの場になる。地域は限定されるが、ゴルフファンにとっても開幕前にシード選手の真剣勝負を真近に見られることもあり、楽しみなイベントである。
2007年に賞金ランキング9位と大ブレークして初シードを獲得した小田孔明も、その年のTOYOTAカップで優勝し、勢いに乗って開幕を迎えた一人だが、
「昨年も開幕前に北九州オープンに出場して優勝したんですけど、やっぱり開幕前に試合をやっておくと試合感がぜんぜん違います」という。
九州地区以外では、4月6日~7日に千葉オープン(富士OGMGC市原C)、4月10日~11日に岐阜オープンクラシック(各務原CC)などがある。いずれも前売り、当日売りのチケットがあり、観戦できる。
夏にも地区オープンなどが開催されるが、開幕前の競技開催は開幕が待ち遠しいファンにとっても楽しみとなることは間違いない。ゴルフを通じて地域活性に一役を担う形が今後増えてくれるとうれしいものだ。
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