> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/30号
2010/3/19更新
女子ツアーの試合会場で
サインボールをプレゼントできない?

「今年から観戦に来ている子どもにサインボールをあげてはいけない」。そんな噂が、国内女子の開幕戦ダイキンオーキッドの会場で伝わってきた。なんとこのお達し、選手会から言い渡されたというのだ。


宮里藍がプロになると決めたのは倉本からもらったボールがきっかけだった

 宮里藍がプロゴルファーになりたいと思ったのは、幼いころ、倉本昌弘にサインボールを貰ったのがきっかけだった。そんな宮里藍や石川遼のお蔭で、せっかくゴルフ界が盛り上がってきているときに、人気に水をさすような“規制”ができたとしたら由々しき事実ではないか。

 なぜこのような事態になったのか。LPGAの広報委員長の鈴木美重子プロに真相を聞いた。
「ボールをあげちゃいけないわけではないんです。最近、子どもを使って大人が選手のサインを大量に集め、インターネットで売るという行為が横行しています。全員がそうでなくでも、明らかに売ることが目的の方にボールをあげるのは、女子プロたちも抵抗があります」

 たしかに試合そっちのけで「ボールください!」と声を枯らした子どもが“戦利品”をゲットすると、親とおぼしき人物がそれをバッグに詰め込む、という光景を目にすることがあるのも事実。もちろん、このような行為をしている全員がそうではないのもわかっている。

 しかし、人気が出ればその代償として、商売に結びつけようとするとする輩が現れるのは世の常。

 LPGAではボールの代用品としてハンカチを用意し、配布できるよう選手たちに持たせる配慮を行っているが、本来なら憧れの選手から子どもたちが普通にサインボールを貰える環境が望ましいに違いない。

 宮里藍が夢を具体化したように、ボール1個で子どもたちの未来が変わることもある。大人のエゴに子どもを巻き込むのだけはやめにしたい。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です