マッチプレー3位に入った後、ホンダクラシックで優勝と幸先のいいスタートを切ったカミロ・ビジェガス。実力がありながら、くすぶっていた彼をプロ入り前から注目していたという、米国在住で米ツアーに詳しい松本進プロに、好調の理由を聞いた。
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日本でも勝ったビジェガス。遼くんがこの格好を真似したことも
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「腕力から脚力を重視したスウィングになったことが好調の理由です。飛ばし屋として知られるビジェガスですが、大学入学当初の飛距離は、いわゆるアベレージ。しかし、努力家の彼は筋力アップに励み、卒業するころには屈指の飛ばし屋へ変身。しかしプロ入り後、この腕力に頼るスウィングが仇になっていました。
今年は腕に力みが消え、下半身主体のスウィングになってきました。これにより得意の『スティンガー』と呼ばれる低い弾道のライン出しショットの精度が上がったことが、今回の結果につながっていると思います。
このショット、ビジェガスのようなヘッドスピードが速いプレーヤーが打つと、弾道が高くなる傾向にあります。しかし、インパクトエリアで右足を後方に動かすことで、腰が回転しすぎることを抑えるようにしました。これで速く振ってもしっかり体の正面でインパクトできます。この動きはかつてのグレッグ・ノーマンもしていました」
スパイダーマンと呼ばれるユニークなグリーンの読み方だけでなく、ショットのバリエーションも増やした今年のビジェガス、注目度ナンバーワンだ。
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