最も歴史あるトーナメント、全英オープンは“ジ・オープン”の名に相応しく最も開かれたトーナメントとして、2004年から世界5大陸で最終予選会(IFQ)を開催している。そのアジア地区IFQで藤田寛之がトップ通過を果たした。
通過枠4人の座を巡って争われるアジア地区IFQは、3月10日~11日にマレーシアで開催され、初日5アンダーの3位タイだった藤田寛之が、2日目も66とスコアを伸ばし、通算11アンダーのトップで全英オープンの出場権を獲得した。
「メジャーでプレーできるのは、本当にうれしい」という藤田にとって、全英オープンは2005年以来2度目の出場。今年の開催コースは、そのときと同じセントアンドリュース。前回の成績は41位タイだったが、2日目に68をマークして15位タイで予選を通過したコースでもあり、小技の名手の活躍が大いに期待される。
同IFQでは、地元マレーシアのダニー・チアと韓国のノ・スンヨルが10アンダーで2位タイを分け、6アンダーの4位に韓国の20歳のアマチュア、エリック・チュンが入った。
チュンは、昨年、マスターズ出場を懸けた第1回アジアアマ選手権で2位となり、惜しくもオーガスタ行きの切符を逃した選手で、現在、米国ノースウェスタン大学に留学中。
なおIFQは、1月に豪州地区とアフリカ地区を終えて、現在アジアと合わせて10人の出場が決定している。アメリカ地区は5月に、欧州地区は全英直前の7月に行われる。
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