トーナメント会場に「藍ちゃんフィーバー」が巻き起こったのはこれで何度目だろう。女子ツアーの開幕戦ダイキンオーキッドは、宮里藍にとって米ツアー2週連続優勝後の凱旋帰国。しかも3年ぶりの地元プレーとあって注目度は満点。そのフィーバーぶりを振り返ってみた。
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藍ちゃんの活躍でネットもパンク
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藍ちゃん効果で史上最高を記録したのが、最終日のテレビ中継(TBS系)の視聴率(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)。過去最高だった2005年を2.0ポイントも上回る12.0%。昨年女子ツアーの最高は最終戦LPGAツアー選手権の12.4%で、今回はそれに次ぐ数字となる。
ただし、TBSによれば「瞬間最高は午後4時6分の15.3%。首位を3打差で追い掛ける有村智恵の16番ホールでのティショットの場面」とのこと。つまり、瞬間最高は番組開始30分過ぎで、その後の40分余りは(終了は午後4時54分)、宮里の追撃ならず、アン・ソンジュの優勝が近づくにつれ数字も下降したことになる。
同じく、同局が中継した昨年のダンロップフェニックス最終日では、22位に終わった石川遼の画面に映った割合が32%にものぼって、試合展開がわかりにくいとの声もあがった。今回は特にそういう声はなかったが、これは同局が試合の報道に配慮したためだろうか。
一方、ギャラリー数だが、こちらは史上2番目の多さ。過去最高は米ツアーに移った宮里が初凱旋した2007年。今回はそれを1,300人ほど下回った。もちろんなかには諸見里しのぶや、次代のホープ・澤田沙都子さん(高校2年)のファンも多くいたことは間違いない。
もうひとつ話題になったのが女子プロゴルフ協会の公式サイトのパンクだ。初日の正午から約1時間、同サイトのスコア速報へのアクセス数が一気に増加。そのため回線がパンクしてつながらないことに。
「普段の試合では、ピーク時でも回線の使用率は10%程度なんですが、あのときは100%を超えました」。協会では翌日にはさっそく策を講じている。多少のトラブルはあったようだが、開幕戦からのツアーの賑わいは嬉しい限りだ。
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