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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/30号
2010/3/19更新
地味な高性能スパイク鋲が
米ツアープロの間で派手な人気に

 今、米PGAツアープロの間で最も流行っていて、かつ、最も目立たないアイテムは何? まるで子どものなぞなぞのようだが、その答えは「スパイクピン」。これまでの樹脂スパイクに金属ピンを差したハイブリッドスパイクピンなのだ。

 いまから約150年前、米国のフットジョイがシューズの底に金属製のピンを埋め込んだシューズを発売したのがゴルフシューズの始まりだ。以来、ほんの20年前まで当たり前だった金属ピンは、芝にひっかき傷を作る、ハウスの床や絨毯を傷めるといった理由でほとんどのゴルフ場から締め出された。

 金属ピンに取って代わったのは、当時、ジャンボ尾崎が履いて一世風靡したスパイクレスシューズだったが、これもその後ジャンボの失速とともに人気下降。現在主流のソフトスパイクに取って代わられた。

 そして、このソフトスパイク自体も出始めの頃、フットジョイに正式採用され一気に認知され、今やいろいろなカタチの樹脂スパイクが出てきている。

 かくしてゴルフシューズのソールは、短い期間に大きく変化してきたわけだが、プロのなかには丸山茂樹や星野英正のように、金属ピンでなければダメという根強い信奉者が残っていた。

 そこに目を付けたのが米国のチャンプ社だ。かといって昔の金属ピンそのものに戻ったわけではない。同社が開発したのは、樹脂製のソフト鋲と高さ5ミリの金属鋲を組み合わせたハイブリッドタイプのスパイクピン『プロスティンガー』だ。このスパイクピンは形状を見ればわかるとおり、周囲に配置されたソフト鋲と、センターの金属鋲の両方で地面を掴むため、強力なグリップが得られる。

 PGAツアーでは一昨年から選手に配られているが、「今では世界ランキングトップ50のうちおよそ半数の選手が『プロスティンガー』を使用している」(日本発売元・テイクスインク竹澤俊治社長)

『プロスティンガー』はこの春、日本でも発売される予定。日本で普及するかどうかはゴルフ場の対応次第だが、来場者を確保するため、一部のゴルフ場ではスパイクの規制をゆるめる動きも出ている折り、隠れたヒットアイテムとなる可能性はある。


金属ピン時代の後、ソフトスパイクが出てからは金属ピンは消滅同然に。今後は最新のハイブリッドピンの時代になるか?

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