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昨年、石川が優勝したコースはすべて超高速グリーンだった
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米ツアーに臨んでいる石川遼。昨年のマスターズでは、「うまくなりたいという気持ちを1年間持ち続けてまたここに来たい」と言っていた石川だが、リベンジの秘策は……。
今年は日本の賞金王として臨む石川遼だが、父・勝美氏は、「マスターズだからといって、特別なことはやっていません」という。もちろん大きな夢はマスターズ優勝ではあるが、それに対し奇策や秘策はないと言い切る。
しかし、マスターズのためではなく、ゴルフ全般のレベルアップのために取り組んできたことが、結果的にマスターズ対策になることは十分に考えられる。その一つがパッティングの取り組みだ。
石川のパットというと、ねじ伏せるような強気なストロークをイメージしがちだが、プロ入り以来、段階的に進化している。
一昨年の後半戦から、勝美氏が石川に提案したのが、「カップ寸前で止めるジャストタッチストローク」だった。「強めに打っていては、グリーンが要求している本当のラインがわからない」というのがその理由だ。
ところが、昨年は一転して「カップオーバー」に変わった。ジャストタッチ作戦で、ある程度グリーンの読みが身に付いたと判断したのだろう。ただし「返しは必ず入れる」という条件がつく。
オーガスタのガラスのグリーンで、進化したパットの真価が問われる。
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