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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/6号
2010/3/26更新

寸止めからカップオーバーパットへ。
ガラスのグリーンに挑む石川遼


昨年、石川が優勝したコースはすべて超高速グリーンだった

 米ツアーに臨んでいる石川遼。昨年のマスターズでは、「うまくなりたいという気持ちを1年間持ち続けてまたここに来たい」と言っていた石川だが、リベンジの秘策は……。

 今年は日本の賞金王として臨む石川遼だが、父・勝美氏は、「マスターズだからといって、特別なことはやっていません」という。もちろん大きな夢はマスターズ優勝ではあるが、それに対し奇策や秘策はないと言い切る。

 しかし、マスターズのためではなく、ゴルフ全般のレベルアップのために取り組んできたことが、結果的にマスターズ対策になることは十分に考えられる。その一つがパッティングの取り組みだ。

 石川のパットというと、ねじ伏せるような強気なストロークをイメージしがちだが、プロ入り以来、段階的に進化している。

 一昨年の後半戦から、勝美氏が石川に提案したのが、「カップ寸前で止めるジャストタッチストローク」だった。「強めに打っていては、グリーンが要求している本当のラインがわからない」というのがその理由だ。

 ところが、昨年は一転して「カップオーバー」に変わった。ジャストタッチ作戦で、ある程度グリーンの読みが身に付いたと判断したのだろう。ただし「返しは必ず入れる」という条件がつく。

 オーガスタのガラスのグリーンで、進化したパットの真価が問われる。

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