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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/20号
2010/4/9更新

警備体制、新ミゾ対策は万全?
マスターズに挑むタイガーの初体験


タイガーのすぐそばにパトロンが。警備は大丈夫?

 今年のマスターズは波乱含みが予想される。その源は、なんといってもこの試合でツアー復帰を表明したタイガー・ウッズ。復帰第1戦ということで、全世界のゴルファーの注目を集めるのは必至だ。さらに今年から始まったフェースのミゾ規制はタイガーにとって初めての体験となる。

 マスターズ委員会は、タイガーの記者会見を異例の4月5日月曜日に設定した。それも事前に記者登録をした者で1社1名限定で行われた。タイガーがマスターズで復帰をもくろんだ背景には、マスターズは警備が厳重なうえ、パトロンの観戦マナーがよいという理由があった。パパラッチや一般マスコミの取材攻撃をかわす目的があったといわれる。

「16歳の頃に殺人予告を受けたことがある」とかつて語っていたタイガーには、1997年のプロとしての初参戦以降、数年にわたり私設ボディガードを含め、制服、私服の警官5~6人が常にガードしていたこともあった。

 今年のマスターズでも、タイガーの警備体制は厳しくなることが予想されるが、これに対してマスターズ委員会は、「特にセキュリティの変更はない」と明言している。少なくともコース内では、絶対に混乱は起こさせないという自信があるのだろう。




 とはいえ、コースの中でも例年とは異なる波乱が起きる可能性がある。というのも、今年はタイガーにとって“初体験”となるアイアンのミゾ規制が行われているのだ。

 ミゾ規制の余波で、今年の米ツアーでは、ほとんどのプレーヤーが飛距離を大きく抑えているのだ。ラフからはスピンがかかりづらいため、飛距離を抑えてもフェアウェイをキープするプレーヤーが増え、実際、先のアーノルド・パーマー招待までのデータでは、昨年13人もいた300ヤードを超える飛距離の選手が、今年はわずかにダスティン・ジョンソンのひとりだけ。295ヤードを超える選手にしても、昨年の38人に対し、今年はたった8名しかいない。

 この飛距離対策にタイガーはどう対処するのか。タイガーにとって今年のマスターズは正念場。こんなところに注目してマスターズ観戦してみるのもいいのでは?

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