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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/20号
2010/4/9更新

あなたのハンディが変わる!
世界標準の「スロープレート」を勉強してみた」

 日本ゴルフ協会(JGA)では先週3月29日、現行のJGAハンディキャップシステム(HC)を2012年より全米ゴルフ協会(USGA)が開発・所有する「USGAスロープレーティングシステム(スロープシステム)」に移行することを理事会で承認。制度導入に向けての調査を始めたことを明らかにした。聞きなれないスロープレート、一体どういうものだろう。




海外のコースでコースレート(CR)とは異なる、スロープレート(SR)という表示を見た人も多いことだろう。このSRは、世界の約70の国と地域で採用され、今やHCに代わって主流となったスロープシステムの“コースの難易度”を示す指数だ。

 現行のHCはスクラッチプレーヤーがどのくらいのスコアで回れるかを示すCRをもとに算出される(アベレージゴルファーにとっての難易度は反映されない)。ところが、スクラッチとアベレージの想定されるスコア差を考えると、難易度の高いコースほど両者の差は大きくなる。アベレージは難コースほど大きなハンディをもらいたいのだ。

 また、現行システムのハンディはコースに関係なく一定だが、どこでも公平に競い合うというHC本来の役割からすれば、これもコース難易度に応じて変動すべきだろう。

   これらを考慮したのが、USGAが開発したスロープシステム。詳しい説明は省くが、その仕組みのイメージは下図のとおり。

 まず、SRは最低難易度の55~最高難易度の155という数字(標準113)で査定される。図のとおり、SR113の標準的コースを100打程度で回るゴルファーのハンディは、その際には28程度だが、SR55のコースでは14程度、反対にSR155のコースでは38程度と難易度に従ってハンディも変動するというのがスロープシステムの基本的な考え方だ。また、SRはティごとに査定されるので、使用ティが異なる男女でも公平に競える。

「ゴルフをより多くの人に楽しんでもらうためのツールとして、スロープシステムの導入を進めることになりました」(JGA事務局)。2年後の実施に向け、詳細は徐々に発表されるそうだ。今後どのように浸透するのだろう。SRの展開に注目したい。

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