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ゆるゆるグリップで開眼した有村は、これで賞金女王を目指す
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クラフト・ナビスコ選手権で、日本人最上位の単独9位に入る健闘を見せた有村智恵。活躍の要因となったのが、3日目の後半、突如入り出したパッティングだった。それもグリップを“ゆるゆる”したからだという。
24位タイで3日目を迎えた有村だったが、前半で2つスコアを落とす苦しい展開。
「パッティングでグリップがガチガチになっていて、芯に当たらなかった。それで柔らかく握るようにしたら、びっくりするぐらい転がりがよくなったんです」
グリップをゆるめた途端、立て続けにバーディパットが決まり出し、17番では16メートルを沈めるなど、後半だけで6バーディの猛チャージ。一気に9位まで順位がジャンプアップしたのだ。
“ゆるゆるグリップ”の本家・高松志門プロは、有村のゆるゆる効果についてこう分析する。
「調子の悪さから、目標に対して真っすぐ構えよう、ラインをきっちり出そうという意識が強くなりすぎていたんでしょう。1ミリの間違いもなくすため、グリップや体をガチガチに固める。それが限界まできて、方向転換を迫られたときに、ゆるゆるに握るという逆の発想が生まれたわけやね。作った形いうのは、入れば入るほど、シビれてくるもんやから。今度は、パットだけじゃなく、ショットも、ぜひ“ゆるゆるグリップ”でやってくれるといいね」
この開眼、ホンモノなら今季の賞金女王も見えてくる?
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