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ミケルソンの帽子のKPMGはオランダに本部を置く国際的な会計事務所
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プロのほとんどが、クラブメーカーなどのロゴ入りキャップを着用するなか、マスターズ優勝者フィル・ミケルソンのキャップ中央には「KPMG」のロゴが目だっていた。
このKPMG、世界4大会計事務所のうちの一つで、企業の会計監査などを扱う会社。日本では大手のあずさ監査法人と提携している。2008年2月にミケルソンとスポンサー契約を結んで以来、そのロゴ入りキャップをかぶっている。
「ミケルソンほどの大物になると小さい会社ではつりあわない。その点、KPMGは大手だし、世界30カ国に進出している会社なので宣伝効果は高い」(米PGAツアーに詳しいH・I・パシフィック・佐藤稔氏)という。
キャップの左にはピンクリボンのマークをつけていたが、これは夫人とその母親が患った、乳ガンの撲滅運動の象徴のマークだ。
ここ数年はGMやキャデラックなどにとって代わり、金融機関やIT企業などがプロやトーナメントのスポンサーに登場するようになっている。タイガー・ウッズも一時世界有数のシステムコンサル会社アクセンチュアがスポンサーだったし、ミケルソンは右胸にバークレイズ(銀行)のロゴを付けている。
ミケルソンはKPMGと契約する前は、その子会社だったベアリングポイントというコンサル会社と契約しており、そのロゴ入りキャップをかぶっていた。ミケルソンのイメージはいまどきの金融企業のイメージに合っているということか。
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