カプルス、ワトソンの活躍で、シニアが存在感を示した今年のマスターズ。その同週開催の岐阜オープンでもチャンピオンズツアー(米シニア)を主戦場とする尾崎直道が大逆転優勝を演じて、“強いシニア”をアピールした。
岐阜オープン(各務原CC、4月10日~11日)は、賞金ランク加算対象外の地区大会だが、ツアー開幕直前の試合とあって、例年シード上位クラスも出場している。しかし、尾崎直道にとっては初出場。
「初めてのコースで手探りだった」と初日こそ18位(2アンダー)と出遅れたものの、2日目の最終日は6アンダーと大爆発し、山下和宏、室田淳と並んでフィニッシュ。そのプレーオフの1ホール目をバーディで制して、初優勝をもぎ取った。
尾崎の優勝は2005年の中日クラウンズ以来。「今日のようにアメリカでもカップを獲得できるようにがんばります」という尾崎が見据えるのは、もちろん米シニアでの悲願の初優勝だ。
今回の岐阜オープン参戦も、たまたまチャンピオンズツアーの日程が空いていたために実現したもので、尾崎はフロリダで行われるアウトバックステーキハウスプロアマ(4月16日~18日)出場のために慌しく再渡米。
「50歳を過ぎてもチャレンジし続ける姿をファンに見せたい」
という尾崎の米初優勝に期待したい。
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