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パットが復調すれば自身の持つツアー記録「59」が出ても不思議はない
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男子ツアー開幕戦・東建の3日目、首位に3打差の8位タイに浮上し、健在ぶりをアピールした倉本昌弘。最終的には49位タイで終わったものの、久々に確かな手ごたえを感じたようだ。その背景に、アメリカでのパター特訓があった。
倉本昌弘には、「平均パット数さえ向上すれば、賞金シードに入れる」という思いがある。確かに、2009年シーズンの賞金王の石川遼の平均パット数(パーオン時)は1.723で部門1位、賞金2位の池田勇太も1.7383でパットは3位タイ。
乱暴な言い方だが、平均パット数の順位と賞金ランクは密接にリンクしているとも考えられる。昨年の倉本の平均パット数は1.8154で77位、賞金ランクは103位だった。
倉本はこのパットの精度をアップするため、3月中旬に以前、倉本のキャディを務め、現在はコーチ業をするジュード・オライリーを米国フロリダに訪ねて、約2週間、最新の機器を使ったパッティングの集中特訓を行った。
倉本によれば、「機械の名前は覚えていませんけど、親機と子機とからなっていて、インパクトのロフト、アングル、スピード、時間、タイミングなど様々なデータがデジタルで表示されて、自分のクセがわかる」という優れもの。
自分のクセやミスの傾向がわかれば、実戦で大いに役立つことは間違いない。「まだ、わからない」と倉本本人は言うが、54歳の巻き返しに期待したい。
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