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登録名を「わたり哲也」に変更した和足哲也
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名は体を現す、というが、人気商売では、名前がファンに与える印象も重要だ。そこでメディアに載せる名前に工夫をこらす選手も出てくる。男子ツアーの開幕戦で、そんなインパクトのある名前で、一躍“有名人”の仲間入りしたのが、「わたり哲也」だったが、今季はほかにもこんな理由で改名したプロがいた。
わたり哲也は本名・和足哲也だが、初対面で正しく「わたり」と読まれることがなく、正しく読んでもらえるように、ひらがなで登録。哲也は俳優の名前を意識しての命名で、6歳年上の兄が両親に頼んでつけたそうだ。
この他にも“誤読”されるのがイヤでひらがな登録した選手は坂倉俊哉。「いたくら」と読まれてしまうことが多く、正しく読んでもらえるように、「さかくらとしや」と全部ひらがなにして選手登録をした。
昨年、近藤共弘が字画を占って「智弘」から改名したが、今年も字画の関係で改名する選手がいた。
細川和彦の弟で現在JGTOメンバーに登録されている細川和也は、今季から登録名を「和暉(かずき)」と変えたが、これは字画を優先した改名。井上清孝が「清貴」、飯島博明が「宏明」と、読みはそのまま、字画優先で漢字を変更した。
その一方で、戸籍どおりの文字に戻したプロもいる。山本利樹→「利枝」、立見洋介→「光永洋介」などが今季から戸籍どおりの本名に戻した。
漢字が読めないということで、韓国人選手の金宇燦は今季から「金ウーチャン」に。鄭駿は「J・チョン」に、それぞれ変更した。
発音という点では欧米の選手も、より正確なカタカナ表記をしてもらおうと、ブラッド・アンドルーズが、「ブラッド・アンドリュース」に改めている。
オールドファンなら覚えているかもしれないが、渡辺司(東)と渡辺司(西)がいたように、同姓同名もやっかいだが、今季の男子ツアーでは、キム・ドフン(金度勲)という名前の選手が2人登録されている。彼らは名前の後ろに出身地を(釜山)、(大邱)と表記して区別することになった。
名前は正しく読めてファンに認知されるもの。石川遼も海外の試合で、「リオ」ではなくて「リョウ」だとアピールしていたのも、やはり認知が大切だからだ。
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