今から2、3年前、韓国からの客で各地のゴルフ場が賑わった。が、折からの不況で韓国客は激減、代わって急成長する経済を背景に、中国や台湾のゴルフ客が目立つようになってきた。
こうした傾向を受けて、プリンスホテルでは昨年秋から同社の経営する19のゴルフ場すでてで、中国の銀行が発行している中国人観光客向けカード決済サービス「銀聯」の導入を開始した。
また、ゴルフダイジェストオンライン(GDO)では中国のゴルフ総合サービス最大手、鷹皇商務科技有限公司と提携、5月頃から中国人ゴルファーを対象に日本国内のゴルフパッケージツアーを提供していく予定だ。
「中国では2007年頃からセレブ層を中心に急激にゴルフがブームになっています。練習場も満員です」
こう語るのは上海在住の日本人プロ間瀬信男プロ。
「昨年秋以降、少人数の団体旅行でもビザがとれるようになった。上海には年収5,000万円以上の人が100万人はいます。そういう人が海外へプレーしに行くんです。メインはブランド品の買い物ですが、50万円以上のクラブやキャディバッグなど、あれもこれもというまとめ買いしてくるようです」(間瀬プロ)
一方、福岡、宮崎の2空港に台北からの直行便が就航している九州地区では台湾のゴルフ客が目立つ。
宮崎県のフェニックスGCは
「昨年9月に廃止された台北便が今年1月に再開されて以来、台湾からのお客が増えてきた。グループのシーガイアリゾートとゴルフを組み合わせたツアーが人気になっている」
また、県を挙げて台湾ゴルフ客誘致事業に取り組んでいる石川県にも、小松空港を利用した多くの台湾ゴルファーが訪れている。その一つ、加賀セントラルGCは「ここ1、2カ月は特に目立つ。これからも増えるのでは」
韓国に続く外国人ゴルファーの来日、これから先も続いてほしい。
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