先月4月23日に引退を表明したロレーナ・オチョア、28歳。若すぎる決断を惜しむ声は多いが、実質的な引退試合となったトレマリアス選手権(4月29日~5月2日)で、彼女が宮里藍を同伴競技者に指名するサプライズがあった。
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宮里も「ツアーで一番仲がいいプロ」とオチョアについて公言していた
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同大会では、主催者がオチョアに敬意を表し、予選ラウンドで一緒に回る相手を指名させた。そこで選ばれたのが、宮里藍とナタリー・ガルビスの2人。
「ナタリーは学生時代から戦ってきた仲間。彼女との思い出は尽きない。藍はツアーで一番ナイスな女の子。気が合うし、一緒に回りたかった」とオチョア。
ラブコールを贈られた宮里は「うれしいご褒美!」と感無量。以前から「ツアーで一番仲が良いのはオチョア」と宮里も公言してばからなかった“相思相愛”が証明された形となった。
そして迎えた大会初日。宮里は女王のご指名に見事応え、トーナメントレコードの10アンダーの63と大爆発で首位発進。2日目以降も流れを引き寄せ、2位に1打差で優勝を勝ち取った。
「今まで何度もオチョアと一緒にプレーしてきたけれど、今日(初日)は特別でした。彼女がすごくリラックスした様子だったので、私も肩の力を抜いてプレーができました。いい影響を与え合えた感じ」とオチョアのおかげを強調した。
主役オチョアの7アンダー66(3位タイ発進)が、すっかりかすんでしまった格好だが
「こんなにゲームを上手くコントロールする選手を見たのは初めて。感動しました。これからの藍の活躍を心から祈りたいわ」
と心優しい女王は藍に最大級の賛辞を贈った。
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