ここ数年、日本でもアジアンツアーに目を向ける選手が増えてきた。その魅力は6試合もある欧州ツアーとの共同開催だ。つるやオープンと同週に韓国で行われた欧州・アジア共同開催のバランタイ選手権にも日本から5人もの有力選手が参加していた。
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アジアを主戦場として戦う日本人選手が増加傾向
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バランタイン選手権が韓国の済州島で開催されるようになって今年で3年目。1回目は日本で試合がない3月開催だったため、片山晋呉、谷原秀人、深堀圭一郎、近藤共弘らトップクラスも参戦していたが、開催が4月になった昨年は野上貴夫1人だけに。
ところが、今年もつるやオープンと同週開催にもかかわらず、野上のほか、谷原秀人、小田龍一、平塚哲二、久保谷健一が参戦。アーニー・エルス、ヘンリク・ステンソン、アンソニー・キムなどの強豪を相手に戦った。
残念ながら平塚、久保谷、野上は予選落ち。予選を通過した谷原は28位タイ、小田は54位タイと振るわなかったが、みな刺激を受けたという。
「寒かったので、いっぱい着込んでクラブが振れへんのですけど、欧州の人間はそれでもちゃんと振れていて、7アンダーなんていうスコアを出すんです。バケモノか! と思いましたね。風が強いからとか、寒いからとか言うとる場合やないです。どこでもこなせるようにならないと」と平塚。
4月初旬のミャンマーオープンで優勝した平塚だが、アジアンツアー単独開催の同オープンの賞金総額は30万ドル。対して欧州との共同開催のバランタイン選手権の賞金総額は290万ドルと、金額にしてほぼ10倍である。
欧州との共同開催の試合に勝てば、欧州ツアーのシード権もとれて、賞金額も高いから一石二鳥。人気の高さの秘密はこの辺にもありそうだ。
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