週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

タイガーも気になってる!?
驚異の順回転パター

　すでにツアー12勝を挙げ、２月の発売時から話題を呼んでいるナイキの新パター『メソッド』。４月末には新たに２モデル発売され、５タイプが揃った。ナイキのなかではこれまでは影の薄かったパター部門だが、タイガーも興味を示しているらしいのだ。

ヘッド形状が５種類になった『メソッド』。フェースの溝が順回転を生み出している

　最初に火がついたのは米＆欧州ツアー。海の向こうでは2009年シーズンからプロたちが使い始めたが、ほとんどのプロが、
「打った後、ボールが跳ねることなく、すぐに順回転で転がってくれるから、ボールをコントロールしやすく距離感が出しやすい」と大絶賛。

　その言葉を裏づけるように、ルーカス・グローバーが全米オープンを、スチュワート・シンクが全英オープンを制覇。ポール・ケーシー、ミッシェル・ウィらもこのパターにしてから優勝をしているから驚きだ。

　さらにアメリカのゴルフ事情にくわしい松本進プロによれば、アメリカではアマチュアの間でも人気沸騰中だという。

「この不況のなか、しかも250ドルという高めの価格設定であるにもかかわらず、ロサンゼルスの大型ゴルフ店では品切れ店が続出しています。大人気ですね」
さらに松本プロは、
「使用プロの活躍とともに、ナイキのホームページで流されている順回転の映像のわかりやすさが、合理的な思考を持つアメリカ人のハートをガッチリつかんだのではないか」との分析している。

　実をいうと、パターにだけは一途の愛を貫いていたタイガーも、マスターズでこのパターに興味を持ち、試打したとのウワサも。あなたも一度、順回転とやらを試してみてはいかが？