宮里藍のメンタルコーチで『ビジョン54』を主宰するピア・ニールソンとリン・マリオット両女史が、今年から新設された米ゴルフダイジェスト誌が選ぶ全米ベスト女性コーチ50の1位(ピア)と2位(リン)に選ばれた。
折りしも石川遼が『58』をマークし、全世界から注目を集めているが、ピアとリンが提唱するのは「すべてのホールでバーディを奪いスコア『54』を目指す」というもの。
アマチュア時代のアニカ・ソレンスタムを指導していた20年前から『54』をテーマに、スウィングのメカニックだけでなく、メンタル面の強化とスコアメイキングのノウハウを指導してきたピア。
当時は「54は可能」という主張に「バカげている理論だ。そんなことできるわけがないだろ!」と有名コーチたちから非難ごうごうだったのだとか。だが、石川の『58』の一報に「素晴らしい。54は近い」と持論に自信を深めている。
現在は、日米男女を問わず師事する選手が増え続けている状況で、宮里藍が今季3勝目を挙げたメキシコの試合では、トップ10に、なんと5人の教え子が入っていたという。
「54ビジョンのお蔭で限界を超えることができた」とかつて女子初の『59』をマークしたアニカ。今後ますますピアとリンの教えがプロたちの間に浸透しそうだ。
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