日本高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)が本年度から施行を始めた「大会出場日数規定」が波紋を広げている。NPO法人日本ジュニアゴルフ協会(JJGA)は「訴訟も辞さない」と法的手段に出る可能性も示唆しているのだ。
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本業もゴルフも両立できればいうことはないはずだが
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「大会出場日数規定」は、高ゴ連が指定した以外の試合には、年間5試合・16日間を越えての出場は禁止するというもので、指定の試合とは、高ゴ連が主催・後援・派遣する競技と日本ゴルフ協会(JGA)が主催・派遣する競技及び、各地区連盟の競技と国民体育大会である。
プロトーナメントでは、KBCオーガスタ、ABC選手権、ミズノオープンよみうり、三菱ダイヤモンドカップ、レクサス選手権の5試合が「高ゴ連派遣」となり、カウント対象外。ただし、高ゴ連の推薦・派遣以外で、主催者推薦枠などで出場する場合は「5試合・16日間」にカウントされる。
その主旨は「学生の本分である学業が疎かになる」(高ゴ連・石川克人代表)としている。が、高ゴ連のお墨付きがないロレックスジュニア、ポロゴルフジャパンジュニアなど運営するJJGAなどからすれば、「高ゴ連がやっていることは良くて、他はダメというのは無茶苦茶な話です」(JJGA林事務局長)となる。
「弁護士に対策を依頼して、訴訟も含めて早く解決できる方法を検討してもらっているところです。確かに試合ばかりで学業に影響が出る側面もあるでしょうが、だからといって自分たちがやっている試合だけはいいというのでは納得できません」と林氏。
石川遼の父・勝美氏も、今回の高ゴ連のお達しに首を傾げるひとり。
「ジュニアゴルフが盛り上がり始めたところで、どうして水を差すようなことをするのでしょう。試合でしか学べないものがあるが、もちろん学業は大事です。だったら土日に行われている試合にまで干渉する必要はない。妹の葉子が出ている、しもふさCCの月例もカウントされる可能性もありますからね」(石川氏)
JGAは「どちらも傘下の団体ではありませんので、口を挟む立場ではありません」(広報)としている。
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