> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/1号
2010/5/21更新

新溝対応のウェッジが続々発売。
ところで表示は大丈夫?

 ウェッジの新溝ルールが改正されて5カ月。ツアーでは新溝使用が必須だが、競技に出ない一般アマチュアは14年後の2024年まで旧溝が使える。このため、今、新旧のウェッジが混在して売られているが、その販売状況は? 新旧表示の有無で混乱はないのだろうか?

 有賀園ゴルフ新横浜店では、9対1と旧溝の売れ行きが圧倒的。新溝ではフォーティーンがそこそこ売れている程度だという。一般アマチュアにもすぐにルールが適応された高反発ドライバーの時とは状況が異なり、最終的に溝に関するルールが施行されるまで10年以上の猶予があることもあり、
「ユーザーは新旧の違いをほとんど気にしていない。なかにはルール改正を知らない人さえいる」(新横浜店・佐藤氏)

 ヴィクトリアゴルフ世田谷店でも状況は同じ。アスリート志向の強い人、競技に出ている人にタイトリスト(ボーケイ)、クリーブランドの新溝が売れているが、それでも全体の2割弱。主流はやはり旧溝だ。

 現在、旧溝も扱っているフォーティーンでは、最新のカタログに記載しているのは新溝のみ。旧溝は在庫がなくなり次第、販売終了となる。

 旧溝で2タイプを出しているピンは5月9日終了の米PGAツアー、プレーヤーズ選手権でプロ支給の新溝ウェッジがデビュー。現時点では詳細は未定だが、新溝の新製品を出す予定になっている。

 また、キャロウェイも新溝の「Xシリーズ・ジョーズウェッジ」を6月中旬から発売する。ジョーズの新溝はP・ミケルソンが優勝したマスターズで使用したモデル。新溝モデルにはヘッドに“CC(コンペティション・オブ・コンディション)”の刻印が入るが、これはタイトリストのボーケイと同様だ。

 ただし、クリーブランドの新溝には、CG15フォージドウェッジ、588ツアーアクションフォージドウェッジなどがあるが、とくに新溝を示す表記は入ってなく、紛らわしい(CG15は他にブラックパール、クロム、DSというように旧溝が3種あるが、こちらは日本仕様という意味のJVのロゴが入る)。

 新溝が増えると、さらにショップ店頭の混乱も出てくる。しかし、こちらは、「メーカー自体、積極的差別化を図っておらず、お印程度の表示」(前出ヴィクトリアゴルフ・佐藤氏)というようなところがほとんど。

 新旧クラブの違い、表示など、新溝が増えれば増えるほど、問題が出てくるウェッジ。メーカーにはしっかり舵取りしてほしいところだ。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です