週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。
カーボンシャフトの原料として知られている炭素繊維は産業機械や航空機など、その用途は広まる一方。その炭素繊維で世界の7割近いシェアを占める東レ、三菱レイヨン、東邦テナックスの3社が相次いで値上げをすることになった。
東レがこの4月から10~15%アップしたのに続き、三菱レイヨンは6月から10~20%、東邦テナックスも同7月から約10%値上げすると発表。
値上げの理由は「原料コストの上昇と需要の高まり」(三菱レイヨン)という。気になるクラブ価格への影響だが、クラブメーカーはどこも「現状では企業努力でなんとかカバーしたい」と答えるが、シャフトメーカーは「正直、値上げをお願いしたいところですが……」(藤倉ゴム工業)として、今後は他社の動きやクラブメーカーの意向を伺うことになるという。どうやら価格への転嫁もありそうだ。