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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/8号
2010/5/28更新

韓流女子プロのパイオニア、パク・セリ
3年ぶりに優勝し存在感をアピール


パクが活躍する姿をを見た韓国人選手たちがいま米ツアーを席巻している

 韓国若手の台頭で忘れられた存在だった32歳のパク・セリがベル・マイクロLPGAクラシックで3年ぶりに優勝を飾った。

 最終日が雷で中止となり、54ホールに短縮された同大会。勝負は3日目に首位に並んだパク・セリとブリタニー・リンシコム、スーザン・ペターセン3人のプレーオフで決着することに。

 ツアー屈指の飛ばし屋2人を相手にメジャー5勝のパクが勝負強さを発揮し、節目の通算25勝目を達成した。プレーオフはこれで6戦負けなし。

 パクのもとには、彼女の影響でゴルフを始め世界ランク1位に上り詰めたシン・ジエをはじめとした“パルパル世代”(韓国語で8はパル。88年生まれの若手プロ)が集い、偉大な先輩の復活を祝った。

「パルパル世代のことを韓国では“セリ・チルドレン”って呼ぶんです。私、まだ結婚もしていないのに、たくさん子どもがいるんです」と苦笑いしながら、「若手に刺激を受けたからこそ、ここまで頑張ってこられた」と感無量の表情を浮かべたパク。

 米ツアーでデビューを飾った1998年、20歳でメジャー2勝を挙げ、韓国に一大ゴルフ旋風を巻き起こしたパク。もし彼女がいなかったらシンが世界ナンバー1になることも、Y・E・ヤンがメジャーに勝つこともなかったかもしれない。

 今でもパクの前だと、若手は背筋をピンと伸ばし緊張の面持ちになる。
「旅から旅の生活は辛いことが多いからオチョアの気持ちもわかる。でも私はまだゴルフが楽しいと思えるので現役を続けたい」
そういうパクは今後も韓国勢の象徴的存在であり続けるはずだ。

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