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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/8号
2010/5/28更新

ツーピースボールの生みの親
老舗メーカーが開発した世界最大数ディンプルの実力


スポルディングから発売された多ディンプルボール『ペルソナ』
 
 ツーピースボールの生みの親として有名なメーカー、スポルディングから発売されたゴルフボール、『Panasona(パナソナ)』。その売りはディンプル(くぼみ)の多さ。何と1,070個もディンプルがつけられているのだ。さっそく試打してみた。

 ディンプル数は400強が標準だが、『パナソナ』は414個の大ディンプルと、656個の小ディンプルを組み合わせボールだ。その性能について、ギアマニアとして知られる早川佳智プロに実践ラウンドで使ってもらい、その感想を聞いてみた。

「アウターカバーがサーリンなので、打つ前はディスタンス系の硬めのボールだと思いましたが、打感はとても柔らかいものでした。そのためか、ハードヒッターが打つとボールがつぶれスピン量が増えて吹き上がり、飛距離も伸びませんが、ヘッドスピード42m/秒前後で打つと、心地いい感触でかなり飛距離が出ました」

 気になるディンプル効果はどうか?
「他のディスタンス系ボールに比べると、ディンプルによる浮力がの影響があるのか、球が先のほうで上がって行くような感じがしました。ドライバーだけでなく、ミドルアイアンでも思った以上に球が高く上がった。ヘッドスピードでボールを上げられない人にはオススメですね」
ディスタンス系にしては、アイアンショットでのスピン性能も高く、グリーンでも思い通りに止まったという。

 一方、グリーン周りからのアプローチではどうかと聞くと、
「ショットのときと同様に、アプローチでも打感は驚くほど柔らかかったです。そのため、フェースにボールが吸いつくから、ボールを運ぶ感覚が出しやすいので、距離感が出せる。
 パッティングも同様で、打感が柔らかいから、ボールを運ぶ感覚が出しやすく感じます。そのため、ロングパットの距離感が合いますね。
 あと、ディンプルが隙間なく埋められていることで、表面の凹凸が少なく真円に見えます。視覚から来る心理的な影響もあると思いますが、グリーン上でボールが揺れることなく、真っすぐ転がる直進性の強さを感じました」

 高弾道ショットを求める40m/秒前後のゴルファーや、グリーン上でも威力を発揮する多ディンプルボール、一度試してみる価値ありか。

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